■ 馬に蹴られろ! 4b ・・・ CASE 4 当麻 。
服と取り去って。
唇も頬も耳も。大好きな美貌に口づけながら。
肌のあちこちに欲を印を残し。
下へ下へと進んでいく。
執拗な程に胸を舐めあげると、身体が震えた。
「…っ…!……」
浅い呼吸を繰り返しながら、何とか声を上げない様に堪えてるのが色っぽい。
ひっそりと、隣を気にしながらって。
結構、モエル。
更に、耐える征士が、また、エロい。
ワザと焦らす様に触れると、反応がすぐに身体や声でかえって来る。
先日までの煽られた快感が、征士の身体に記憶に残っているようで。
今までの努力が、報われる…。
「せーじ」
耳元で囁く。
返されるのは、潤んだ視線。
「好き」
言いながら。
散々、胸やら腰やらを堪能した後で、固くなり始めている征士に手を伸ばす。
優しく触れると、びくっと身体が跳ねた。
「待て…」
「待たない」
想像しない又は想像できない征士でも、ここはそのための場所と知ってるだろ?
避けて通れない――― 一番、分かりやすく、気持ち良くなれる所。
逃げられない様に、右の太腿を抱え込みながら、手を添えたまま口に含んだ。
「んぁ!」
大きな声があがった。
抑えきれなかったんだ。
感じてる?
嬉しくなって、根元から先端へ舐めあげる。
指にやった時みたいに。
舌を巻きつかせるように這わせると。
「…やめ……」掠れた声が聞こえてくる。
肌から、高まってきた体温が伝わる。
何度も、びくっっと身体が震えて。
めちゃ感じてる…。
腰が揺れて、誘っているみたいだ。
先端から、少し違う味がして。
味わう様に、舐めまわすと、肩に指が食い込んできた。
―― もういいかな?
自分の指を唾液で濡らすと、奥の入り口を撫で上げる。
もちろん、征士のモノは咥えたまま。
息を飲んで戸惑いが伝わってくる。
「力、抜いてて…」
一層強く吸い上げ気持ち良さを与えあがら、指をゆっくりと侵入させる。
「だめ…だ…」
「大丈夫…痛くないように準備させて」
抜き差しして、解す様に動かしながら、良い所を探す。
内壁をゆっくりと、探りながら押しつけて行く。
口の中で、勢いがなくなりそうな雄に、舌で優しく語りながら。
「ぁ…」
ある場所で、甘い吐息が漏れる。
脚が少し震えて、征士の雄が口内で反応を返す。
見つけた。
そこを撫でつけながら、指を増やして。
「ここ、イイ?」
首を振る征士。
でも、表情が少し緩んでて。
気持ちイイって言ってる。
返事もできないぐらいに。
あぁ、キツくて熱い。
入れたら、すっげぇ、気持ちよさそう…。
早く、それを感じたい。
なので。
指を動かしても、征士の欲に陰りが出なくなってから。
台所から、拝借したオリーブオイルを自身に塗りつけて。
ゆっくりと侵入させた。
「いた…い…」
少しキツイ。
「なぁ、息吐いて…。征士を傷つけたくないから」
はぁっっと、なんとか息を吐こうとしてくれて。
少しだけ、力が抜け。
全部で入り込めた。
やっと―――。
抱きしめて。
一体感と達成感と幸福感を伝える。
すごーく、すごーく、嬉しい…。
それだけで、イきそう…。
さんざん、焦らされたから…。
「せーじの中、気持ちイイ」
耳元で囁くと、上気していた肌が、より紅く染まる。
で、きゅっきゅっと締め付けられて。
ちょっ、まだ、イきたくないのに。
動こうとしたら、そのまま…耐えられなかった。
――― 若いって、罪ですね…。
息を吐き出すと、それが分かったのか征士が身動ぎした。
「あ、もう一回。っていうか、征士まだだろ?」
離れようとする動きをけん制して。
もっと、感じたいから。
このまま、終わる筈もなく。
やや、呆れた?諦めたような?征士へ、口づけを繰り返すと、早々と固さを取り戻した。
――― 若いって、凄い。っていうか、この場合は征士への欲っていうか。
自分の事で一杯一杯で、置き去りにしていた征士のモノに、残りのオイルを垂らして手を滑らせる。
先程まで、イきそうになりながらも、奥の刺激で逃されていたから、すぐに高ぶってくる。
「…ぁぁぁ………ぁ……」
焦らされたみたいになっている征士は、ぬるりとした刺激に気持ちよさそうな声。
しかも、堪え様としているのに、洩れて来るっていう感じが、淫らだ。
「ここ、イイだろ?」
さっき指でみつけたポイントを、擦る様に動くと更に、声が上がり続ける。
「………ん……あぁ………あ…あ…あ……あ」
抑えられないぐらい、気持ちいいんだ…。
ゆるく腰を動かしながら、同じ場所を何度も何度も刺激する。
自分の精で、滑りがよくなって。
少し強く動いても、大丈夫。
「ぁぁぁ…と……ま…」
「せーじ、もっと感じて」
片手で、腰を少し持ち上げて。
イイ箇所をもっと深く抉る様に。
ゆっくりと、でも確実に。
触れあった場所は、酷く熱くなって。
溶けだしているみたいで。
「……もぅ………」
泪をながしながら、解放を望む征士。
自分も、限界を感じながら。
少しキツク征士の欲を擦り上げると、奥を締めつけながら達する。
その快感を受けとめながら、もう一度最奥に精を放った。
一度、抱いてしまえば、落ち着くと思ってたけど。
それが間違えだと、今さらに知る。
更に増す、執着心。
くったりと、眠りに落ちた征士を抱きしめながら。
「明日も欲しい」って言ったら、ぶん殴られるだろうな。とか思ったり。
離したくないって。思ったり。
仙台の学校に転入しちゃおうかな。って思ったり。
自主的に人生を変えてしまいたくなるヤツってのに、初めて会って。
ますます、大きくなる感情に、正直戸惑う。
後、2日あるから。
よく考えよ…。
「せーじ、愛してる」
囁きながら、眠りに落ちた。
END
最初は3で終わらせようかと思ってたけど。可哀想かなっ〜て(笑)
自分ノ欲望デハナイト、言イ逃レル…。
2011.10.19 UP
by kazemiya kaori